追記: 2026年6月7日の最新情報
このテーマをもう少し広げて見るなら、Google Search profilesの提供条件:米国先行、フォロワー要件、Discover露出の確認点 と AI Overviews/AI ModeのPreferred Sources対応:Google検索で信頼する情報源を目立たせる確認点 も合わせて確認してください。Search ConsoleのAI検索露出と、Search上で発信者・クリエイターをどう見せるかを続けて確認できる。
2026年6月7日時点で、Google Search Central BlogとSearch Console Helpに、生成AIパフォーマンスレポートの具体的な確認項目が出ています。AI検索トグルを切るかどうかを先に決める前に、まず専用レポートで「どのURLが生成AI機能内で表示されているか」を見る順番にした方が判断しやすくなりました。
- Search Central Blogは、SearchとDiscover向けの専用ビューを案内し、AI OverviewsやAI Modeなどでの表示インプレッションを分けて確認できると説明しています。
- Search Console HelpのSearch向けレポートでは、インプレッション、ページ、国、日付、デバイスといった切り口が確認対象です。
- このレポートは一部サイトから段階展開中です。表示されない場合でも、すぐに設定ミスとは見ず、提供対象かどうかを切り分けてください。
つまり、除外トグルは「AI検索が嫌なら即オフ」という単純な設定ではありません。生成AI機能に出ているURL、国やデバイスの偏り、通常のSearch ConsoleやAnalytics側の行動データを並べて、露出を残す価値と除外したいリスクを分けて見るのが現実的です。根拠は Google Search Central Blog と Search Console Help で確認できます。
Googleは2026年6月3日、Search Consoleに生成AI検索向けの新しいコントロールとインサイトを導入すると発表した。対象として挙げられているのは、AI Overviews、AI Mode、Discover内のAI Overviewsなどの生成AI検索機能だ。
今回の更新は、サイト運営者が「AI検索に出るか出ないか」を従来より直接考えられるようにする一方で、切り替えの影響を小さく見積もると判断を誤りやすい。Googleは、除外したサイトは生成AI検索機能からのトラフィックやインプレッションを受けないとも説明している。
この記事では、Google公式発表、Google Search Central、英国CMAの一次資料をもとに、サイト所有者、企業のWeb担当者、編集責任者が除外を判断する前に見るべき点を整理する。Alphabet Watch JapanはAlphabet Inc.およびGoogleとは非提携の独立ブログであり、最終的な設定判断は公式ヘルプと自社の法務・事業要件で確認してほしい。
3行まとめ
AI Overviews、AI Mode、Discover内AI Overviewsなどの表示と根拠づけを管理する話です。
生成AI検索機能からのトラフィックやインプレッションを受けない前提で損益を見ます。
英国の一部テスト段階として、対象範囲、Search Console指標、既存コントロールとの違いを確認します。
通常検索、スニペット制御、モデル学習の制御とは分けて判断します。
- Search Consoleに、サイトがAI Overviews、AI Mode、Discover内AI Overviewsなどの生成AI検索機能に出るかを管理する新トグルがテスト導入される。
- 除外した場合、生成AI検索機能からのトラフィックやインプレッションを受けない。Googleは、このコントロールを生成AI検索機能外の検索ランキング信号には使わないとしている。
- まず英国の一部サイト所有者でテストされるため、日本のサイト担当者は即時設定よりも、対象範囲、Search Console指標、Google-Extendedやsnippet controlsとの違いを先に確認したい。
Search ConsoleのAI検索トグルで何が変わるのか
AI Overviews、AI Mode、Discover内AI Overviewsなど、Googleが生成AI検索機能として説明している範囲です。
サイトを生成AI検索機能に表示し、回答の根拠として使うかどうかを管理します。
通常検索の掲載、クロール、インデックス、スニペット制御、AIモデル学習を一括で扱うものではありません。
生成AI検索機能からのトラフィックやインプレッションを受けない点を前提に判断します。
Search Console上に設定が表示される対象国、対象プロパティ、所有者権限を確認します。
今回の発表の中心は、生成AI検索機能への表示をSearch Console上で管理できるようにすることだ。Googleの説明では、サイト所有者は新しいトグルを使い、自分のサイトが生成AI検索機能に表示され、回答の根拠づけに使われるかを決められる。
ここで大事なのは、対象が「Google検索そのもの」ではなく、Googleが生成AI検索機能として説明している範囲に限られている点だ。通常検索の掲載、クロール、インデックス、スニペット制御、AIモデル学習の制御をすべて一つのボタンで扱えるわけではない。
対象はAI Overviews、AI Mode、Discover内のAI Overviews
Google公式発表は、対象例としてAI Overviews、AI Mode、Discover内のAI Overviewsを挙げている。つまり、通常の青いリンクだけの検索結果から外すための設定ではなく、生成AIを使った検索体験の中でサイトのリンクや内容がどう扱われるかに関する設定だ。
根拠
2026年6月3日のGoogle公式発表では、Search Consoleの新トグルによって、サイト所有者が自社サイトを生成AI検索機能に表示し、回答の根拠として使うかどうかを決められると説明されている。Googleはこの文脈で、AI Overviews、AI Mode、Discover内のAI Overviewsを例示している。
注意点
この機能は、まず英国の一部サイト所有者に向けたテストとして始まる。日本を含む全世界のすべてのSearch Consoleプロパティで同時に使えると読むのは早い。Search Consoleに該当設定が表示されていない場合は、公式発表とヘルプの更新を待つ段階だ。
除外すると何を失うのか
トグルをオフにする判断で最初に見るべきなのは、失う対象だ。Googleは、除外したサイトは同社の生成AI機能からのトラフィックやインプレッションを受けないと説明している。
インプレッションを失うということは、AI検索内でユーザーの目に触れる機会がなくなるということだ。クリックを失うだけでなく、ブランド名、記事名、製品名、一次情報としての認知機会も減る可能性がある。
確認項目
Search Consoleに新しい生成AI検索インサイトが表示されたら、まず見るべき項目は、AIレスポンスに出たページ、インプレッション、国別の露出だ。そこにGA4、広告管理画面、会員登録、問い合わせ、購読、売上などの事業側データを重ねると、除外の影響を数字で考えやすい。
評価基準
AI検索からのクリックが少なく見えても、指名検索や再訪、ニュースレター登録、営業問い合わせにつながっている場合がある。逆に、クリックはあるが、誤要約リスク、契約上の制限、課金モデルの毀損が大きいサイトもある。判断は流入量だけではなく、露出価値と引用リスクの両方で見る。
通常検索ランキングとは切り分ける
Googleは、このコントロールが生成AI検索機能外の検索結果ランキング信号には使われないと説明している。これはサイト運営者にとって大きな確認点だ。少なくともGoogleの公式説明上は、AI検索に出ないこと自体を理由に通常検索の順位を下げるという話ではない。
ただし、この一文を「通常検索のクリックや露出に何の変化も起きない」と広げすぎてはいけない。検索結果画面全体の構成、AI検索機能の表示頻度、ユーザー行動は変わり続ける。通常検索の順位と、検索画面上で実際にクリックされる機会は分けて観察する必要がある。
すぐ除外する前に見るべき損益
製品比較、公式FAQ、料金説明、導入事例、調査レポートなどは検討初期の接点になります。
除外すると、AI検索内で見つかる機会と一次情報として認知される機会が減る可能性があります。
誤要約が営業、サポート、契約、専門性への信頼に影響する領域では慎重に扱います。
一次情報の価値が高いほど露出の価値も高くなりますが、誤った文脈で出るリスクも確認します。
防衛だけでなく、露出価値、引用リスク、代替流入を分けて判断します。
除外トグルは、感情的にはわかりやすい。「AIに使わせたくない」「要約されたくない」という懸念があるなら、ボタン一つで離脱できるように見えるからだ。だが実務では、除外は最後の選択肢として扱ったほうがよい。
AI検索に出る価値が大きいサイトと、引用されることのリスクが大きいサイトは一致しない。たとえば一次情報を持つ企業サイトは、AI検索に参照される価値が高い一方で、誤った要約が営業やサポートに影響することもある。メディアや専門サイトは、露出価値と課金モデルの緊張関係がさらに強い。
残す判断が向いているサイト
AI検索内で見つかることが、ブランド認知や検討初期の接点になるサイトは、まず計測を優先したい。製品比較、公式FAQ、料金説明、導入事例、調査レポート、専門解説、店舗・施設情報などは、ユーザーが複雑な質問をしたときに補助リンクとして出る価値がある。
条件
残す判断が向いているのは、AI OverviewsやAI Modeに出たときに、ユーザーが「さらに詳しく見たい」と感じる一次情報や深い説明を持つサイトだ。Search CentralのAI featuresページは、AI OverviewsやAI Modeが関連リンクを提示し、ユーザーが発見していないコンテンツに出会う機会を作ると説明している。
上振れ
AI ModeやAI Overviewsでは、query fan-outと呼ばれる手法で、関連する複数の検索が内部的に走る場合がある。古典的な単一検索では見つかりにくかった下層ページ、比較ページ、専門的な説明ページが補助リンクとして出る可能性がある点は、通常検索だけを見ていると見落としやすい。
除外を検討しやすいサイト
一方で、除外を検討しやすい領域もある。課金記事、会員限定データ、契約上の利用制限がある情報、医療・法律・金融など誤要約の影響が重い情報、権利処理が複雑な画像や調査データを多く含むサイトだ。
条件
AI検索内にリンクが出ること自体よりも、要約や根拠づけに使われることのリスクが大きい場合は、トグルの対象範囲を慎重に見るべきだ。特に、公開ページと会員向けページが同じドメイン内に混在しているサイトでは、サイト単位、ディレクトリ単位、ページ単位のどの制御が必要かを先に整理したい。
下振れ
除外すると、生成AI検索機能からのインプレッションとトラフィックを受けない。通常検索のランキング信号には使わないという説明があっても、AI検索内でユーザーが出会う機会は失われる。代替流入を広告、SNS、メール、アプリ通知だけで補えるかは、サイトごとに異なる。
保留が合理的なサイト
多くの企業サイトにとって、最初の答えは「すぐ切る」ではなく「表示されたら測る」になる。新しいSearch Consoleインサイトが見えるまでは、どのページがAI検索に出ているか、どの国で露出しているか、露出が成果につながっているかを判断しにくい。
確認項目
まずは、Search Consoleで該当レポートが使えるかを確認する。使える場合は、対象ページ、対象国、インプレッション、クリック、通常検索との関係を記録する。使えない場合は、Search CentralのAI featuresページが説明する既存のPerformance report内の扱いを理解しつつ、通常検索、AI関連ニュース、公式ヘルプの更新を追う。
評価基準
一回の画面表示や短期間の増減で判断しない。最低でも変更前後の期間を決め、対象URL群を固定して比較する。BtoBや高単価商材では、クリック後すぐに成果が出ないこともあるため、問い合わせ、資料請求、指名検索、営業案件化まで見る必要がある。
Google-Extended、snippet controls、robots.txtとの違い
目的が違う手段を同じ効果として扱うと、通常検索の見え方や計測を誤る可能性があります。
今回のトグルで混同しやすいのが、既存の制御手段との違いだ。Google-Extended、nosnippet、max-snippet、data-nosnippet、noindex、robots.txtはそれぞれ目的が違う。
この違いを曖昧にしたまま設定を変えると、AI検索だけを制御したかったのに通常検索の見え方まで変わる、学習用途だけを制御したかったのにSearch側の露出を誤解する、という事故が起きる。
Search Consoleトグルは生成AI検索機能の表示管理
今回の新トグルは、Googleが「generative AI Search features」と呼ぶ検索機能への表示と根拠づけを管理するものだ。AI Overviews、AI Mode、Discover内AI Overviewsに出るかどうかという話であり、通常検索から消すためのnoindexではない。
根拠
Google公式発表は、サイトが生成AI検索機能に表示され、回答を支えるために使われるかをサイト所有者が決められると説明している。除外時の影響も、生成AI機能からのトラフィックやインプレッションに限って説明されている。
注意点
UI名、反映時間、対象単位、対象地域はテスト段階で変わる可能性がある。実際にSearch Console上で設定するときは、公式ヘルプ、対象プロパティ、所有者権限、反映予定日を画面上で確認する必要がある。
Google-Extendedは別の目的のrobots.txtトークン
Google-Extendedは、今回のSearch Consoleトグルと同じものではない。Googleのcommon crawlersページは、Google-Extendedを、Googleがクロールしたサイトコンテンツを将来世代のGeminiモデルの学習や、Gemini AppsおよびVertex AI上のGrounding with Google Searchに使うかを管理するための独立したrobots.txtトークンとして説明している。
根拠
同ページでは、Google-ExtendedはGoogle Searchへの掲載に影響せず、Google Searchのランキング信号にも使われないと説明されている。つまり、Google-ExtendedはSearch ConsoleのAI検索トグルの代替ではない。
注意点
「AIに使わせたくない」という言葉だけで設定を選ばないほうがよい。目的がAI検索内の表示を止めることなのか、Gemini系の学習や一部のグラウンディング用途を管理することなのか、通常検索のスニペット量を減らすことなのかで、使う手段は変わる。
snippet controlsは見せる量を絞る手段
nosnippet、data-nosnippet、max-snippetは、検索結果でどれだけ情報を見せるかに関わる制御だ。Search CentralのAI featuresページも、Search内でページから見せる情報を制限したい場合に、これらのpreview controlsやnoindexを参照している。
条件
nosnippetは通常の検索結果スニペットやfeatured snippetsを含め、広くスニペット表示を止める方向の制御になる。data-nosnippetはページ内の一部をスニペット対象から外すための指定として使える。max-snippetは表示可能なテキスト量を制限する。
注意点
Featured snippetsのドキュメントは、max-snippetを短くするとfeatured snippetsに出にくくなる一方、正確な最小文字数はGoogleが提供していないと説明している。つまり、max-snippetを設定すれば必ず特定の表示から外れる、と保証のように扱ってはいけない。
新しいSearch Consoleインサイトをどう読むか
AIレスポンスに表示されたページを確認し、トップページと下層ページを分けて見ます。
英国、米国、日本など、市場ごとの露出と要件の違いを確認します。
AI検索内でユーザーの目に触れた機会として扱い、クリックだけで評価しません。
直接流入に加えて、後日の指名検索や問い合わせにつながる可能性も見ます。
設定変更、表示開始、公式ヘルプ更新などの時期と合わせて比較します。
GA4、広告、CRM、問い合わせ、サーバーログと照合して成果やリスクを確認します。
Search Consoleの数字は検索面の露出データです。収益や契約リスクは別データと接続して読みます。
Googleは、新しいSearch Consoleインサイトも導入すると説明している。内容としては、生成AI検索機能におけるページ表示に関する情報、インプレッション指標、AIレスポンスに表示されたページ、国別情報が挙げられている。
これは、AI検索の影響を測りたいサイト所有者にとって重要な進展だ。ただし、Search Consoleに見える数字だけで「売上が増えた」「契約リスクが下がった」とは言えない。検索面の露出データと、事業側の成果データをつなぐ必要がある。
まずはインプレッションとページを分ける
AI検索内でどのページが出たかは、サイト全体の平均値より重要だ。トップページやカテゴリページだけが出るのか、個別記事、商品ページ、料金ページ、FAQ、技術ドキュメントまで出るのかで、判断は変わる。
確認項目
確認したいのは、ページ、国、インプレッション、クリック、対象期間だ。Google公式発表は国別の情報に触れているため、英国、米国、日本など市場ごとの違いも重要になる。国ごとに商品提供条件や法務要件が違う企業では、地域別に判断する必要がある。
評価基準
クリック率だけを成功指標にしない。AI検索内で露出したあと、ユーザーがすぐクリックしなくても、後から指名検索することがある。逆に、インプレッションが多くても、誤った文脈で出ているならリスクが高い。ページ別に、露出の質を確認する。
Search Consoleだけで結論を出さない
Search Consoleは検索面の状態を見るための強力な道具だが、ビジネス成果の全体像を示すものではない。Search CentralのAI featuresページも、Search Consoleに加えてGoogle Analyticsなどでコンバージョンや滞在時間を追えると説明している。
確認項目
GA4の参照元、ランディングページ、コンバージョン、広告管理画面の指名検索、CRMの案件化、メール登録、会員登録、サーバーログを照合する。AI検索露出が増えたページと、成果が増えたページが同じかどうかを見る。
注意点
Search Consoleの数字が増えても、収益や契約リスクを直接示すわけではない。特に出版社や課金メディアでは、露出が増えることと、購読が増えることは別だ。企業サイトでも、AI検索内での説明がサポート問い合わせの増減に影響する場合がある。
通常検索のパフォーマンスレポートとの分け方
Search CentralのAI featuresページは、AI OverviewsやAI Modeに表示されたサイトも、Search ConsoleのPerformance report内でWeb検索タイプとして全体の検索トラフィックに含まれると説明している。一方、今回の公式発表は、生成AI検索機能に関する新しいインサイトを別途提供していくと説明している。
根拠
既存ドキュメントでは、AI機能に出たサイトはSearch Consoleの全体的な検索トラフィックに含まれると説明されている。今回の新インサイトは、そこからさらに、AIレスポンス内での表示ページや国別情報を把握しやすくする方向の追加と読める。
評価基準
通常検索の順位、通常検索のクリック率、AI検索内のインプレッション、AI検索経由のクリック、サイト内の成果を一つのKPIに混ぜない。分けて見たうえで、最終的に「残す」「ページ単位で制御する」「サイト単位で除外を検討する」を決める。
実務フロー:除外する前に5段階で確認する
- 11. 対象ページを分ける
AI検索に出てもよいページと、出る前に確認が必要なページを分けます。
- 22. 既存コントロールを棚卸しする
robots.txt、meta robots、X-Robots-Tag、data-nosnippet、Google-Extendedを確認します。
- 33. KPIを決める
インプレッション、クリック、指名検索、コンバージョン、問い合わせを分けて見ます。
- 44. リスクを評価する
誤要約、契約上の利用制限、法務確認、画像や調査データの権利処理を確認します。
- 55. 変更を記録する
設定日、対象プロパティ、反映予定、確認担当、戻す条件を残します。
すべてを確認しても露出価値よりリスクが大きい場合に、除外を検討します。
新トグルがSearch Consoleに表示されたとしても、すぐオンオフを変える必要はない。社内で見るべき順番は、対象ページ、既存コントロール、KPI、リスク、変更記録の5つだ。
ステップ1 対象ページを棚卸しする
最初に、AI検索内に出てもよいページと、出る前に確認が必要なページを分ける。トップページ、製品ページ、料金ページ、ヘルプ、採用ページ、IR、規約、会員限定情報、調査データ、著作権管理が必要な画像など、同じドメイン内でも性質は違う。
確認項目
記事ページ、商品ページ、会員向けページ、一次データ、法務確認が必要なページをリスト化する。社外に公開済みでも、AI検索で要約されると困るページはある。逆に、AI検索で見つかるほど価値が上がるページもある。
注意点
サイト全体のトグルだけで判断しない。Search Consoleトグルの対象単位がどう提供されるかは公式ヘルプで確認が必要だが、既存のnoindex、nosnippet、data-nosnippet、max-snippetなどページ単位に近い制御も検討候補になる。
ステップ2 既存コントロールを確認する
次に、すでに入っている制御を確認する。robots.txt、meta robots、X-Robots-Tag、data-nosnippet、構造化データ、Google-Extended、サイトマップ、Search Consoleの所有者権限を確認する。
確認項目
何を防ぎたいのかを、クロール、インデックス、スニペット、AI検索表示、AIモデル学習や一部のグラウンディング用途に分ける。目的が違えば、設定も違う。
評価基準
通常検索に出したいページをnoindexにしてしまうと、目的以上に露出を失う。スニペットだけを絞りたいのにGoogle-Extendedだけを設定しても、Searchの見え方を直接制御する話にはならない。制御の目的と言葉を社内で合わせてから設定する。
ステップ3 KPIと観察期間を決める
トグルを変更する前に、比較期間を決める。変更前30日、変更後30日など、サイトの流入規模に合わせて期間を設定し、対象URL群を固定しておく。
条件
KPIは、AI検索インプレッション、AI検索経由クリック、通常検索クリック、CV、購読、問い合わせ、売上、指名検索などに分ける。編集部、SEO担当、広告担当、営業、法務で見る数字が違うため、変更前に合意しておく。
下振れ
AI検索経由の流入減を、通常検索、広告、SNS、メールで必ず補えるとは限らない。除外は「見られないようにする」だけでなく、「発見されない機会を増やす」判断でもある。
ステップ4 契約と権利のリスクを確認する
出版社、調査会社、データベース事業者、専門資格者が監修するサイトでは、AI検索内での要約や引用が契約・法務の論点になることがある。規約、ライセンス、引用条件、会員向け情報の境界を確認する。
確認項目
第三者データ、写真、動画、図表、統計、医療・法律・金融の説明、顧客事例、未公開情報に近い内容があるかを見る。公開ページでも、再利用や要約に制限がある素材は別扱いにする。
評価基準
法務上のリスクが高いページだけ制御できるなら、サイト全体の除外よりページ単位の制御が向く場合がある。サイト全体の除外はわかりやすいが、価値の高い露出まで一緒に失う。
ステップ5 変更内容を記録する
設定を変えたら、いつ、誰が、どのプロパティで、何を変えたかを記録する。検索面の変化は遅れて出ることがあるため、変更履歴がないと原因を追いにくい。
確認項目
Search Consoleの設定、robots.txt、meta robots、CMSテンプレート、CDN設定、プラグイン設定、公開日、確認日を残す。社内チケットやドキュメントに、変更前後のスクリーンショットや対象URL群も保存する。
注意点
トグルを戻したときにすぐ元通りになるとは限らない。クロール、処理、Search Console上の反映には時間がかかる可能性がある。短期の数字だけで再変更を繰り返すと、判断がさらに難しくなる。
よくある誤解と答え
目的が違うため、Search ConsoleトグルとGoogle-Extendedを分けて確認します。
公式発表の範囲では、生成AI検索機能外のランキング信号には使われないと説明されています。
まず英国の一部サイト所有者に向けたテストとして確認します。
noindexは検索インデックスから外す強い指定で、AI検索表示だけの制御とは違います。
検索面の露出データであり、売上やリスクは事業データと照合します。
クリック率だけでなく、文脈の正確さや後日の行動も確認します。
未確認の提供範囲や反映条件は、Search Consoleの表示と公式ヘルプで確認します。
今回の発表は関心が高いぶん、表現が少し違うだけで誤解が広がりやすい。ここでは、サイト担当者が最初に確認しやすい問いに絞る。
AI検索に出たくないならGoogle-Extendedだけでよいのか
十分ではない。Google-Extendedは、Geminiモデルの学習や一部のグラウンディング用途を管理するrobots.txtトークンとして説明されている。Google Searchへの掲載やランキング信号には影響しないとも説明されている。
答えの軸
AI検索内での表示を管理する話と、Gemini系の学習・一部グラウンディング用途を管理する話を分ける。今回のSearch Consoleトグルは前者に近く、Google-Extendedは後者に近い。
注意点
Google-Extendedを設定したからAI OverviewsやAI Modeから出ない、と断定しない。どのAI機能、どのプロダクト、どのデータ利用を対象にするのかを公式ドキュメントで分けて読む。
トグルをオフにすると通常検索順位も落ちるのか
Google公式発表の範囲では、このコントロールは生成AI検索機能外の検索結果ランキング信号には使われないと説明されている。したがって、トグルを使ったこと自体が通常検索順位を下げるという説明ではない。
答えの軸
ランキング信号と、検索画面上でユーザーがどこを見てクリックするかは別だ。通常検索順位が同じでも、AI検索機能が目立つ画面ではクリック行動が変わる可能性がある。
注意点
「通常検索は絶対に無影響」とまでは広げない。Googleが説明しているのは、このコントロールを生成AI検索機能外の検索ランキング信号として使わないという点だ。検索結果画面やユーザー行動の変化まで保証するものではない。
今すぐ全サイトで設定できるのか
できるとは言えない。Googleは、英国の一部サイト所有者でテストを始め、その後グローバル展開前に十分なテストを行うと説明している。
答えの軸
Search Consoleに設定が表示されていない場合は、まだ対象ではない可能性がある。焦って他の制御を代用する前に、公式ヘルプ、Search Console上の通知、Google Search Centralの更新を確認したい。
確認項目
対象プロパティ、所有者権限、対象国、対象機能、反映タイミング、指標名、ヘルプページの最終更新日を見る。社内で共有するときは「英国一部サイトでテスト」という前提を外さない。
AI検索向けに新しい特殊ファイルを作る必要があるのか
Search Centralの生成AI検索最適化ガイドは、Google Searchの生成AI機能に出るために、LLMS.txtのような特別な機械可読ファイル、AI向けのテキストファイル、専用マークアップ、専用Markdownを作る必要はないと説明している。
答えの軸
Google Searchの生成AI機能では、基礎SEOが引き続き重要だ。クロール可能性、インデックス、ユーザーに役立つ独自性のある内容、画像や動画、構造化データと表示内容の整合性など、既存のSEO品質を上げることが中心になる。
注意点
「AI検索対策」と称して、既存ページを細切れにしたり、AI専用の薄いページを大量に作ったりする前に、公式ガイドを読むべきだ。Googleは、生成AI検索に出るための追加技術要件はないとも説明している。
導入判断:除外は最後のボタンにする
- 1テスト状況を確認する
対象国、対象プロパティ、所有者権限、公式ヘルプの更新を確認します。
- 2露出価値を測る
AI検索で見つかる価値、深いページへの接点、ブランド認知への影響を見ます。
- 3引用リスクを測る
誤った文脈、契約上の制限、専門情報や権利処理が必要な内容を確認します。
- 4既存制御を整える
スニペット制御、noindex、Google-Extended、サイトマップ、Search Console権限を見直します。
- 5代替流入を見積もる
通常検索、Discover、広告、SNS、指名検索だけで補えるかを確認します。
- 6判断を残す
計測継続、一部制御、除外検討の理由と戻す条件を記録します。
計測できない不安だけで押すのではなく、価値とリスクを分けて記録してから判断します。
今回のSearch Consoleトグルは、サイト所有者にとって重要な選択肢だ。ただし、最初に押すボタンではない。特に日本のサイト担当者にとっては、まず英国テストの進捗、Google公式ヘルプの更新、Search Console上の実表示、新しいインサイトの項目を確認する段階だ。
AI検索に出ることは、従来検索とは違うリスクを持つ。一方で、ユーザーが長い質問や比較をする場面で、従来より深いページに出会う機会にもなる。判断は「AIに使わせるかどうか」という一言では足りない。
今すぐ確認したい人
英国向けにサイトを運営している企業、出版社、メディア、SEO代理店、調査会社は、Search Consoleに該当設定やレポートが表示されるかを確認したい。CMAのPublisher Conduct Requirementは英国のGoogle Searchに関する要件であり、出版社向けのコントロール、説明、指標、帰属を求めている。
評価基準
自社サイトが英国ユーザーに向けてどれだけ露出しているか、生成AI検索に出る価値とリスクは何か、通常検索やDiscoverからの流入とどう分けるかを見る。UK以外のサイトでも、将来のグローバル展開に備えて、判断基準だけ先に作っておく価値がある。
様子を見てもよい人
Search Consoleに設定が表示されていない日本中心の一般サイトは、急いで設定変更を探すより、基礎SEO、ページ単位のスニペット制御、Google-Extendedの目的確認、AI検索露出の計測準備を進めるほうが現実的だ。
確認項目
Google Search CentralのAI featuresページ、生成AI検索最適化ガイド、Google-Extendedの説明、featured snippetsの制御方法を確認する。AI検索で露出を増やす方向の施策は、<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/googl-16-ai-search-preferred-sources/">AI Overviews/AI ModeのPreferred Sources対応</a>も合わせて読むと、除外とは逆方向の考え方を整理しやすい。
管理者に相談すべき人
サイト運営者が一人で設定を変えるべきではないケースもある。大規模メディア、会員サイト、金融・医療・法律の情報サイト、第三者データを扱うサイトでは、SEO、編集、法務、事業責任者で合意してから設定するほうがよい。
注意点
除外は、読者保護や権利保護のために合理的な場合がある。一方で、事業機会を失う判断でもある。CMAのような公的機関の要件や検索サービスをめぐる規制動向は、<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/category/regulation-risk/">規制・リスク</a>の文脈で、公的資料と企業側の説明を分けて読む姿勢が役に立つ。
次に読むなら
AI検索、Search Console、Google Searchの公式発表は短期間で更新されることがある。今後の更新通知をまとめて受け取りたい場合は、<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/newsletter/">ニュースレター</a>から確認できる。
更新履歴
更新日と情報の位置づけを残すと、後日の公式ヘルプ更新を追いやすくなります。
- 2026年6月4日 JST: Google公式発表、Google Search Central、Google common crawlers、UK CMAのPublisher Conduct Requirementを確認し、初稿を作成。
Alphabet Watch JapanはAlphabet Inc.およびGoogleとは非提携の独立ブログであり、公式情報の確認先は各社・各機関の公式サイトである。本記事は製品・サービス・検索機能更新の利用者向け整理であり、投資助言、売買推奨、法的助言ではない。
次に読むなら
参照した主な情報源
- Google Blog「New opportunities, control and insights for website owners」確認日: 2026年6月4日 JST
https://blog.google/products-and-platforms/products/search/new-controls-website-owners/
- Google Search Central「Google's Guide to Optimizing for Generative AI Features on Google Search」確認日: 2026年6月4日 JST
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide?hl=en
- Google Search Central「AI features and your website」確認日: 2026年6月4日 JST
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=en
- Google Search Central「Featured Snippets and Your Website」確認日: 2026年6月4日 JST
https://developers.google.com/search/docs/appearance/featured-snippets
- Google Crawling Infrastructure「Google's common crawlers」確認日: 2026年6月4日 JST
https://developers.google.com/crawling/docs/crawlers-fetchers/google-common-crawlers
- GOV.UK / Competition and Markets Authority「Google search publisher conduct requirement」確認日: 2026年6月4日 JST
https://www.gov.uk/find-digital-markets-measures/google-search-publisher-conduct-requirement
