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Google VoiceのCarrier Link:SIP Link Standard/Premierで確認する番号運用と管理者作業

Google VoiceのCarrier Linkで確認する契約、partner、番号運用、管理者作業の流れを表す抽象サムネイル

3行まとめ

VisualCarrier Linkで押さえる3点今回の発表を、導入経路、対象契約、管理者に残る確認事項に分けます。
認定キャリア経由の導入

Carrier Linkは、認定ローカルキャリア経由でGoogle Voiceに電話番号と通話プランを追加する導入経路です。

SIP Link Standard/Premier向け

対象はSIP Link StandardとSIP Link Premierの顧客で、2026年6月15日から最大15日かけて段階展開されます。

管理者作業は残る

partnerがライセンスと番号をプロビジョニングしても、番号割り当て、共有番号、周知、通話テストは管理者が確認します。

新しい電話アプリを増やす話ではなく、Google Voiceの番号と通話プランをどう運用に載せるかを見る更新です。

  • Google Workspace Updatesは2026年6月15日、Google Voice向けにCarrier Linkを発表しました。認定ローカルキャリア経由で電話番号と通話プランを追加し、事前構成済みのマルチテナントSIP Link基盤を使う導入経路です。
  • 対象はSIP Link StandardとSIP Link Premierの顧客で、Rapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも2026年6月15日から最大15日かけて段階展開されます。
  • partnerがSIP Linkライセンスと電話番号をプロビジョニングしても、番号の割り当て、desk phone、auto-attendant、ring group、ユーザー周知、通話テストは管理者側の確認事項として残ります。

Carrier Linkは、Google Voiceを「新しい電話アプリ」として増やす話ではありません。Google VoiceをWorkspaceの電話基盤として使いたい組織が、ローカルキャリアとの番号・通話プラン契約を組み合わせやすくする導入経路です。特に小規模事業者や、複雑なSBC構成を自社で抱えたくない組織にとって、最初に読むべきポイントは機能一覧よりも、契約名、国、partner、番号台帳、管理者作業の分担です。

本記事では、2026年6月16日に確認できたGoogle公式情報をもとに、Carrier Linkを導入判断のチェックリストとして読みます。Alphabet Watch JapanはAlphabetおよびGoogleとは非提携の独立ブログです。この記事は製品・サービス理解のための整理であり、投資助言ではありません。

Carrier Linkと従来のSIP Linkは何が違うのか

VisualCarrier LinkとSIP Linkの役割分担どちらもGoogle Voiceと電話番号をつなぐ文脈ですが、導入時に誰が接続準備を担うかが違います。
項目内容見方
Carrier Link認定Carrier Link partnerを窓口にし、事前構成済みのマルチテナントSIP Link基盤を使って導入を進めます。
従来のSIP Link既存キャリアやSBCとの接続構成を自社側で確認する比重が高く、技術設計の負担が残りやすい方式です。
共通して残る管理ユーザー、desk phone、auto-attendant、ring groupへの番号割り当てや運用設計はGoogle Voice管理者が確認します。

Carrier Linkは従来SIP Linkの単純な上位版ではなく、接続準備をpartner側に寄せる導入経路として見ると整理しやすくなります。

Carrier Linkを理解する近道は、従来のSIP Linkを置き換える万能な上位機能と見ないことです。公式発表の表現では、Carrier Linkは「pre-configured multi-tenant implementation of SIP Link」を活用します。つまり、Google Voiceに既存キャリアの番号や通話プランをつなぐという大枠はSIP Linkに近い一方、接続準備の重い部分を認定partner側に寄せる導入経路です。

Carrier Linkは認定partnerを窓口にする

Googleの発表では、Carrier Linkは認定ローカルキャリアから電話番号と通話プランを追加できる仕組みと説明されています。管理者はCarrier Link partnerに連絡し、partner側がSIP Linkライセンスと電話番号をプロビジョニングします。その後、管理者はAdmin consoleで番号をユーザー、desk phone、auto-attendant、ring groupへ割り当てます。

ここで大事なのは、partnerが登場することで管理者の仕事が消えるわけではない点です。通話番号の在庫、誰に番号を持たせるか、代表番号をauto-attendantにするか、部署番号をring groupにするか、desk phoneを残すかは組織側の設計です。Carrier Linkは接続準備を軽くする可能性がありますが、電話運用の責任分界を自動で決めてくれる機能ではありません。

公式発表では、ローンチ時のCarrier Link partnerとしてTata CommunicationsとTelefonica Global Solutionsが挙げられています。また、20カ国で開始するとされています。ただし、国別の提供条件、番号種別、料金、請求、既存番号の移行可否はこの記事だけで断定できません。日本の読者は、Workspace契約、Voice契約、対象国、partner対応、請求地域を別々に確認する必要があります。

従来のSIP Linkは接続構成の確認が重い

2022年に発表されたSIP Linkは、Google Voice StandardとPremierの顧客が、ローカルキャリアのPSTNサービスをGoogle Voiceで使えるようにする機能として説明されていました。GoogleのHelpでは、SIP Linkは既存キャリアとGoogleを認定Session Border Controllerで接続し、TLS接続、メディア暗号化、SBCの設定といった通信構成を扱うものとして整理されています。

既にSBC、キャリア契約、社内PBX、独自の通話ルーティングを持つ大規模組織では、従来SIP Linkの柔軟さが必要な場面があります。一方、SBCや電話網の専門運用を社内に置きにくい組織では、Carrier Linkのように認定partnerを窓口にできる導入経路が候補になります。

この違いは「新旧」ではなく「運用設計の持ち方」です。自社がSBCやキャリア接続の細部を握りたいなら従来SIP Linkの確認が残ります。小さく始めたい、番号と通話プランの調達をpartner側と進めたい、Google Voiceの管理機能に寄せたいならCarrier Linkを検討しやすくなります。

Google Voiceの管理設計は残る

Carrier Linkを導入しても、Google Voiceの管理設計は避けられません。公式Helpのセットアップ手順では、VoiceをGoogle Workspaceに追加し、Voice locationsを追加し、ユーザーにVoiceライセンスを割り当て、番号をユーザーに割り当て、利用者をサポートする流れが示されています。Carrier Link番号でも、番号を誰に、どの用途に、どのタイミングで割り当てるかは管理者作業です。

そのため、Carrier Linkの導入判断は「電話番号を簡単に買えるか」だけで終わらせないほうが安全です。既存番号の台帳、代表番号、部署番号、個人番号、営業時間、ボイスメール、転送、desk phone、緊急通話、障害時の連絡先まで含めて、Google Voiceの運用に載せ替えられるかを確認します。

SIP Link Standard/Premier契約で確認すること

Visual契約前に分けて見る確認対象Google Voiceの契約、SIP Linkの対象条件、Carrier Link partnerとの条件を分けて確認します。
項目内容見方
WorkspaceとVoice契約Admin consoleでVoice設定が見えるか、ユーザー、番号、desk phone、ring groupの利用範囲を確認します。
SIP Link Standard/PremierCarrier Linkの対象条件と、自社の契約名、利用できるVoice editionを混同せずに確認します。
対象国と番号種別請求先国、拠点国、利用者の所在地、新規番号、既存番号移行、代表番号や部署番号の扱いを確認します。
partnerとの責任分界番号、通話プラン、請求、緊急通話、ポータビリティ、障害対応、解約条件の窓口を確認します。

契約条件は組織や国、partnerで変わるため、勝敗ではなく未確認リスクを減らす表として使います。

公式発表のAvailabilityでは、Carrier LinkはSIP Link StandardとPremierの顧客向けとされています。ここは誤読しやすいところです。Google Voiceの製品ページにはStarter、Standard、Premierのプランがあり、SIP LinkのHelpにはStandardまたはPremierのVoice editionが必要という説明もあります。公開前の導入メモでは、自社の契約画面で「Google Voiceのどのプランか」と「SIP Linkとして何が有効か」を分けて確認してください。

対象契約を名前で確認する

Carrier Linkの検討を始める前に、管理者は契約名を曖昧にしないほうがよいです。少なくとも次の4つを分けます。

確認項目

確認対象見る理由未確認のまま進めるリスク
Google Workspaceの契約Voiceをアドオンとして使う土台を確認するAdmin consoleで必要な項目が見えない
Google Voiceの契約ユーザー、番号、desk phone、ring groupの利用範囲を確認する必要な割り当て先に番号を置けない
SIP Link StandardまたはPremierCarrier Linkの対象条件を確認するpartnerと進めても機能が有効にならない
Carrier Link partnerとの契約番号、通話プラン、請求、サポート窓口を確認するGoogle側とcarrier側の責任分界が曖昧になる

特に「SIP Link Standard/Premier」と「Google Voice Standard/Premier」は、記事や社内メモで混ぜないほうがよい表現です。契約画面や見積書でどう表示されるかは組織によって異なる可能性があるため、導入担当はGoogle Workspace管理者、調達担当、partner担当の3者で同じ名称を見て確認します。

段階展開は最大15日を見込む

Google Workspace Updatesによると、Carrier LinkはRapid ReleaseとScheduled Releaseのどちらも、2026年6月15日から最大15日かけて段階展開されます。したがって、2026年6月16日時点でAdmin consoleに見えない場合でも、すぐに対象外と決めつけるのは早いです。

切り分け手順

導入検討の初動では、次の順で切り分けます。

  1. Workspace Updatesの発表日と段階展開期間を確認する。
  2. 自社ドメインがRapid ReleaseかScheduled Releaseかを確認する。
  3. Google VoiceとSIP Linkの契約状態を確認する。
  4. Carrier Link partnerに対象国、番号、通話プラン、開始時期を確認する。
  5. Admin consoleで番号管理の選択肢が表示されるかを確認する。

この順序にしておくと、「まだ段階展開中なのか」「契約が足りないのか」「partner側の番号が未準備なのか」を分けやすくなります。

国とpartner対応は別枠で見る

公式発表では20カ国で開始とされていますが、国名ごとの詳細や各国で使える番号種別までは、発表本文だけでは判断できません。Tata CommunicationsとTelefonica Global Solutionsの名前は、ローンチ時のpartnerとして扱うべきであり、どの国でも同じ条件で使えるという意味ではありません。

partnerに確認すること

日本の組織が検討する場合、少なくとも次の質問をpartnerに投げられる状態にしておくと話が早くなります。

  • 自社の請求先国、拠点国、利用者の所在地は対象か。
  • 新規番号だけか、既存番号の移行も扱えるか。
  • 代表番号、部署番号、個人番号、フリーダイヤル相当の番号種別はどう扱うか。
  • 緊急通話、番号ポータビリティ、解約、障害対応の窓口はどこか。
  • Google Voice側のdesk phone、auto-attendant、ring groupに割り当てる前提で問題ないか。

Carrier Linkは、国やcarrierのローカル事情を消す魔法ではありません。むしろ、その事情を認定partnerとGoogle Voiceの管理画面につなぎ直す機能として読んだほうが、導入後の認識ズレを減らせます。

導入前に番号運用を棚卸しする

Visual番号用途ごとの割り当て確認partnerから番号がプロビジョニングされた後、どの番号をどの用途に置くかを整理します。
項目内容見方
個人番号userに割り当て、退職、異動、休職時の番号引き継ぎを決めておきます。
受付・店舗desk phoneに割り当て、端末設置場所、営業時間、転送先を確認します。
代表番号auto-attendantに割り当て、営業時間、音声案内、部門分岐を確認します。
部署・チーム番号ring groupに割り当て、着信順、応答不可時、ボイスメールの扱いを確認します。
一時番号userまたはring groupに割り当て、キャンペーン終了後の廃止手順を決めます。

番号台帳が整理されているほど、Carrier Link導入後の割り当て、テスト、ユーザー案内が進めやすくなります。

Carrier Linkの導入可否は、番号台帳の整理でほぼ見えてきます。GoogleのManage Carrier Link numbers Helpでは、事前にGoogle Voice SIP Linkライセンスが設定されたGoogle Workspace accountと、Google-certified Carrier Link partnerからの電話番号が必要とされています。番号がpartner側から来るとしても、どの番号をどの用途に割り当てるかは管理者が決める必要があります。

partnerプロビジョニング後に番号を割り当てる

公式発表のGetting startedでは、管理者はCarrier Link partnerに連絡し、partnerがSIP Link licensesと電話番号をプロビジョニングし、その後に管理者が番号を割り当てる流れです。Manage Carrier Link numbers Helpでは、Admin consoleのGoogle Voiceからユーザーを選び、Carrier numberを選択し、Carrier Link providerと番号を選んで割り当てる手順が示されています。

ここから分かることは、管理者の主作業が「接続の低レイヤー」から「番号の業務設計」に移るという点です。たとえば、営業代表番号をauto-attendantに置く、サポート窓口をring groupに置く、特定メンバーに個人番号を持たせる、desk phoneを受付や店舗に残す、といった判断は残ります。

usersだけでなく共有番号の用途も分ける

Googleの発表では、Carrier Link番号の割り当て先としてusers、desk phones、auto-attendants、ring groupsが挙げられています。個人番号だけを想定して導入すると、代表電話や部署番号の整理が後回しになりがちです。

番号台帳は、次のように用途を分けておくと確認しやすくなります。

番号の用途割り当て候補確認すること
個人番号user退職、異動、休職時の番号引き継ぎ
受付・店舗desk phone端末設置場所、営業時間、転送先
代表番号auto-attendant営業時間、音声案内、部門分岐
部署・チーム番号ring group着信順、応答不可時、ボイスメール
一時番号userまたはring groupキャンペーン終了後の廃止手順

Carrier Linkを使うかどうかより先に、この表が埋まらない場合は、Google Voice側の番号割り当てで迷う可能性が高いです。partnerへ連絡する前に、最低限の台帳を作っておくほうが導入の速度は上がります。

一括割り当ては便利だが上書き条件に注意する

Manage Carrier Link numbers Helpでは、Carrier Link番号をユーザーへ一括割り当てする手順も示されています。Google Sheetsで番号とユーザーのリストを作成または既存ファイルを使い、必要に応じて既存番号を新しい番号で上書きするチェックを入れる流れです。

一括割り当ては、数十人以上に番号を配る組織では便利です。ただし、既存番号の上書きは通話受付や本人確認フローに影響します。CSVやSheetsの行を作る担当者と、Google Voice管理者と、現場責任者が別々の場合、上書き前のレビューを必ず挟んでください。

特に、既に公開している電話番号、名刺やWebサイトに載っている番号、顧客が保存している番号、SMSによる本人確認に使っている番号は、単なるIT設定ではなく業務資産です。Carrier Link番号を割り当てる前に、番号変更通知と戻し方を決めておく必要があります。

管理者とエンドユーザーの作業を分ける

Visual導入時の作業分担フローエンドユーザー側の設定が少なくても、管理者側には契約、割り当て、周知、検証の作業が残ります。
  1. 1契約とpartner確認

    Workspace、Google Voice、SIP Link、Carrier Link partnerの条件を確認します。

  2. 2番号割り当て

    users、desk phones、auto-attendants、ring groupsに番号を用途別に割り当てます。

  3. 3利用開始の案内

    発着信開始日、自分の番号、代表番号、転送先、ボイスメール、障害連絡先を伝えます。

  4. 4通話テスト

    発信、着信、転送、営業時間外、ボイスメール、共有番号の応答を確認します。

  5. 5運用担当の明確化

    権限、監査、問い合わせ、番号変更、障害時の担当を決めます。

エンドユーザーがAdmin consoleで設定しないことと、利用開始の周知や運用ルールが不要であることは別です。

公式発表では、エンドユーザー側の操作は不要とされています。これは重要ですが、同時に誤解しやすい表現です。エンドユーザーがAdmin consoleで何かを設定する必要はない、という意味であって、利用開始時の案内や運用ルールが不要という意味ではありません。

管理者側に残る作業

管理者側に残る作業は、大きく5つあります。

運用前チェック

  1. Google Workspace、Google Voice、SIP Link、Carrier Link partner契約の確認。
  2. partnerからプロビジョニングされる番号と通話プランの確認。
  3. Admin consoleでの番号割り当て、desk phone、auto-attendant、ring group設定。
  4. 発信、着信、転送、ボイスメール、営業時間外動作、障害時の切り分けテスト。
  5. 利用者への案内、既存電話番号からの移行通知、サポート窓口の整備。

このうち、3と4は見落とされがちです。partnerが番号を用意しても、Google Voiceの中でどう着信を流すかは別の話です。代表番号がauto-attendantに入り、そこから営業、サポート、採用へ分岐するような構成では、音声案内、営業時間、担当グループ、応答不可時の処理まで確認する必要があります。

エンドユーザーには何を伝えるべきか

エンドユーザーに操作が不要でも、利用者体験は変わる可能性があります。たとえば、発着信の番号表示、ボイスメールの通知先、営業時間外の扱い、転送ルール、desk phoneとアプリの使い分けは、現場に説明しないと混乱します。

社内案内では、次の情報を短く伝えるとよいです。

  • いつからGoogle Voiceで発着信するのか。
  • 自分の番号、部署番号、代表番号のどれが変わるのか。
  • 着信に出られない場合、どこへ転送されるのか。
  • ボイスメールやSMS通知をどこで確認するのか。
  • 障害や番号の不具合を誰に連絡するのか。

Carrier Linkの発表を読むと、技術的には「設定が簡単になる」方向に見えます。ただし、電話は顧客接点そのものです。ユーザー周知を軽く見ると、移行初日の問い合わせが増えます。

権限と監査の担当を決める

Google Voiceの設定には、Google Voice Admin roleなどの管理権限が関わります。番号割り当て、desk phone、auto-attendant、ring groupを扱う担当者が誰かを決め、変更履歴を残す運用にしておくと安全です。

小規模組織では、Workspace管理者がそのまま電話運用も見ることがあります。中規模以上では、IT部門、総務、コールセンター、店舗責任者、外部partnerの境界が分かれます。Carrier Link導入時は、誰が番号を追加し、誰が割り当て、誰が解除し、誰が障害連絡を受けるのかを明文化してください。

導入チェックリスト

VisualGo、Trial、Waitの判断カードCarrier Linkを本番導入に進めるか、小さく試すか、保留するかを条件で分けます。
Go

契約名、対象国、partner条件、番号台帳、割り当て先、既存番号、通話テスト、問い合わせ窓口が確認できています。

Trial

契約とpartnerは確認できているが、代表番号、部署番号、営業時間外、既存番号移行など一部の運用が未確定です。

Wait

対象国、SIP Link Standard/Premier条件、緊急通話、番号ポータビリティ、障害対応、番号台帳のどれかを説明できません。

Goが常に優位という比較ではなく、自社の契約、番号運用、サポート窓口がどこまで確認できたかで段階を選ぶための整理です。

Carrier Linkを検討する組織は、次のチェックリストを使うと判断しやすくなります。すべてを初日に完了させる必要はありませんが、未確認の項目が多いまま本番番号を移すのは避けたほうがよいです。

項目ステータス判断の目安
WorkspaceとGoogle Voiceの契約を確認した未確認 / 確認中 / 完了Admin consoleでVoice設定が見える
SIP Link StandardまたはPremierの対象条件を確認した未確認 / 確認中 / 完了Carrier LinkのAvailabilityと契約名が合う
対象国とpartner対応を確認した未確認 / 確認中 / 完了Tata CommunicationsまたはTelefonica Global Solutionsなどのpartnerから条件を確認済み
番号台帳を作成した未確認 / 確認中 / 完了個人番号、代表番号、部署番号、desk phone用番号を分けた
割り当て先を決めた未確認 / 確認中 / 完了users、desk phones、auto-attendants、ring groupsを用途別に整理した
既存番号の移行や廃止を確認した未確認 / 確認中 / 完了公開済み番号と通知先を把握した
通話テスト項目を作った未確認 / 確認中 / 完了発信、着信、転送、営業時間外、ボイスメールを確認する
利用者案内を準備した未確認 / 確認中 / 完了利用開始日、番号、問い合わせ先を伝えられる
障害時の責任分界を確認した未確認 / 確認中 / 完了Google、partner、社内管理者の窓口を分けた

Goにしやすい条件

Carrier Linkを前向きに検討しやすいのは、Google Voiceを既にWorkspaceの電話基盤として使う方針があり、番号運用をGoogle Admin consoleに寄せたい組織です。SBCや電話網の専門設定を社内で抱えず、認定partnerと進めたい場合にも合います。

また、代表番号や部署番号をauto-attendantやring groupに整理したい組織では、Carrier Linkの発表をきっかけに電話フローを見直す価値があります。単に番号を増やすだけでなく、営業時間外の動作、担当チームの応答、ボイスメールの確認場所まで整えると、Google Voiceの導入効果が見えやすくなります。

Trialに留める条件

既存番号が複雑で、店舗、拠点、部署、個人番号が混在している場合は、いきなり本番全面移行にしないほうがよいです。まず一部の番号、少人数のユーザー、または社内検証用のring groupでテストします。

特に、SMSを本人確認や顧客連絡に使っている番号、Webサイトや広告に掲載している番号、緊急連絡に使う番号は、移行リスクが高いです。Carrier Linkの接続が成立することと、業務上の番号移行が安全であることは別です。

Waitにすべき条件

次の条件に当てはまる場合は、急がず待つ判断もあります。

  • 自社の対象国やpartner対応が確認できない。
  • SIP Link Standard/Premierの契約条件が不明。
  • 緊急通話、番号ポータビリティ、障害対応の窓口が確認できない。
  • 既存SBCやキャリア契約を自社で細かく制御する必要がある。
  • Google Voiceの番号台帳が整理されていない。

Carrier Linkは便利な導入経路になり得ますが、電話番号は一度公開すると戻しにくい資産です。契約や番号管理が曖昧な状態なら、段階展開の表示を待ちつつ、Helpとpartner確認を進めるほうが安全です。

2026年6月のWorkspace更新としてどう追うか

VisualWorkspace更新として見る観点Google VoiceのCarrier Linkを、2026年6月の管理者向けWorkspace更新の流れで読みます。
電話運用に近い更新

DLPやVaultのようなデータ管理更新とは違い、番号、着信、ユーザー案内という現場接点に近い変更です。

管理者確認は共通

契約、権限、対象範囲、段階展開、ユーザー影響を分けて読む点は、他のWorkspace更新と同じです。

月次で追う価値

Google Voice、Drive、Vault、Gemini、Workspace APIを横断して見ると、管理者作業の共通点を整理しやすくなります。

Carrier Link単体の機能紹介に閉じず、Workspace管理者が新機能を読むときの確認軸として追うと判断しやすくなります。

2026年6月のAlphabet関連トピックでは、Workspaceの管理者向け更新が続いています。Google VoiceのCarrier Linkは、DLPやVaultのようなセキュリティ更新とは違い、電話運用という現場接点に近い変更です。とはいえ、管理者が契約、権限、番号、ユーザー影響を分けて読む必要がある点は同じです。

当サイトでは、2026年6月の重要トピックを<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/monthly-topics-2026-06/">月次まとめ</a>で追っています。Workspace関連の更新をまとめて確認したい場合は、<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/category/products-services-solutions/">製品・サービス・ソリューション</a>カテゴリも合わせて見ると、Google Voice、Drive、Vault、Gemini、Workspace APIの流れを横断しやすくなります。

Carrier Linkの次の確認ポイントは、Google Workspace Updatesの週次まとめ、Google Workspace HelpのCarrier Link関連ページ、Google Voice製品ページ、そしてpartner側の対象国・料金・番号条件です。公式Helpが更新された場合、番号管理や契約表記が変わる可能性があるため、導入直前に必ず再確認してください。

次に読むなら

更新履歴と読者向けメモ

Visual公開時点の確認メモこの記事を実務メモとして使う前に、確認日と自社環境で照合する項目を分けます。
確認日

2026年6月16日にGoogle Workspace Updates、Google Workspace Help、Google Voice製品ページを確認しました。

partnerに確認する点

国別提供条件、料金、既存番号の移行可否、緊急通話、障害対応、解約条件を確認します。

継続確認

Helpページやpartner条件は更新される可能性があるため、本番導入前に公式情報と契約条件を見直します。

公開時点の情報をそのまま手順化せず、導入前に公式情報、partner条件、自社の番号運用を照合して使います。

  • 確認日: 2026年6月16日。
  • 本文では、2026年6月15日のGoogle Workspace Updates公式発表、Google Workspace Help、Google Voice製品ページを参照しました。
  • Carrier Linkの国別提供条件、料金、既存番号の移行可否、緊急通話、障害対応、解約条件は、Google公式HelpとCarrier Link partnerへの確認が必要です。
  • ニュースレターでは、AlphabetとGoogleの公式発表、Workspace更新、Gemini、Android、Google Cloud、月次まとめの更新通知を扱います。読了後に必要な方だけ、<a href="https://googl-watch.blog.mo-gmo.com/newsletter/">ニュースレター</a>から登録できます。

参照した主な情報源

  • Google Workspace Updates: Carrier Link for Google Voice(確認日: 2026年6月16日)

https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/06/carrier-link-for-google-voice.html

  • Google Workspace Help: How Carrier Link works(確認日: 2026年6月16日)

https://knowledge.workspace.google.com/admin/voice/carrier-link-works

  • Google Workspace Help: Manage Carrier Link numbers(確認日: 2026年6月16日)

https://knowledge.workspace.google.com/admin/voice/manage-carrier-link-numbers

  • Google Workspace Help: Set up Voice for your organization(確認日: 2026年6月16日)

https://knowledge.workspace.google.com/admin/voice/set-up-voice-for-your-organization

  • Google Workspace Help: SIP Link requirements(確認日: 2026年6月16日)

https://knowledge.workspace.google.com/admin/voice/sip-link-requirements

  • Google Workspace Updates: Use SIP Link to link phone numbers from local carriers to Google Voice(確認日: 2026年6月16日)

https://workspaceupdates.googleblog.com/2022/10/google-voice-sip-link.html

  • Google Workspace: Google Voice product page(確認日: 2026年6月16日)

https://workspace.google.com/products/voice/